2016年度 第16回本格ミステリ大賞

【小説部門】『死と砂時計』鳥飼否宇(東京創元社)
【評論・研究部門】 『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド増補改訂版』浅木原忍(RHYTHM FIVE)

 

5月12日開票の結果、大賞が以下の通り決まりました。候補作の獲得票数は以下の通り。
全選評は「ジャーロ」No.57 Kindle版に掲載されます。

【小説部門】 有効投票数 52票
『赤い博物館』大山誠一郎 3票
『死と砂時計』鳥飼否宇 20票
『その可能性はすでに考えた』井上真偽 9票
『松谷警部と三ノ輪の鏡』平石貴樹 5票
『ミステリー・アリーナ』深水黎一郎 15票

【評論・研究部門】 有効投票数 23票
『サイバーミステリ宣言!』一田和樹 他 4票
『謎と恐怖の楽園で』権田萬治 3票
『本の窓から』小森収 4票
『乱歩ワールド大全』野村宏平 3票
『連城三紀彦全作品ガイド 増補改訂版』浅木原忍 9票

受賞の言葉

  鳥飼否宇
この度は栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。本格ミステリの領域で15年間書き続けてきた身として、チェスタトン的な逆説を意識した拙作『死と砂時計』の受賞はとても励みになります。
本格ミステリ界には若手の才能ある作家たちが続々と登場し、新しい趣向の作品が次々に生み出されています。キャリアだけはぼちぼちベテランの域になりつつある自分も、その流れに取り残されないよう、懸命にしがみついていきたいと思います。

  浅木原忍
このような場で、いち連城三紀彦ファンに過ぎない自分が唯一胸を張れることがあるとすれば、それは連城さんに対する「好きだ」という気持ちです。連城作品の凄さ、面白さを伝えたい、ただその一心で本を作りました。拙著が連城さんの作品を多くの人に知っていただくきっかけとなること、そうして連城さんの作品群の価値が見直されること、それが著者として最大の望みであり喜びです。拙著が連城作品を手に取る際の道しるべのひとつとなれば、それに勝ることはありません。ありがとうございました。